水銀

 水銀の表面張力がこんなに大きいとは知らなかった。
 お世話になっているマッサージ師のTさんが古い体温計がほしいという。水銀が鍼灸の針の摩擦を少なくするのに役立つからだ。使うことのない水銀体温計を差し上げようと思って用意した。それを持ってでかけようとした時、手が滑って体温計が床に落ちた。体温計は壊れて中の水銀が床に飛び散った。飛び散った範囲は、体温計が小さいのでそんなに広くない。拾おうと思ったが水銀の玉は逃げ回りつかまえられない。水銀の表面張力が大きいからだ。ピンセットを使ってもすり落ちる。セロテープにも貼りつかない。薄い紙にのせようと思ってものらない。のっても転げ回り落ちる。そっと、そっとのせて四方から包みそれを紙コップに入れた。直径1ミリほどの小さな玉が数個まだ床板の溝に入っている。掃除機で吸い上げようと思ってもだめ。あきらめた。水銀を入れた紙コップをラップで覆い持って行った。Tさんは大変喜んだ。今時水銀体温計は手に入らないらしい。水銀そのものが我々の生活範囲からなくなった。 
 Tさんは強度の弱視でどちらかの目は視力ゼロ。そんな人があの水銀をどう扱うのだろう。専門家としての技があるに違いない。今度聞いてみよう。
 

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

理科大好き人間
2017年04月24日 22:51
 水銀に少量の水を入れて、水銀の表面を水で覆っておくと水銀蒸気の発生を抑えられる。万一、水銀がこぼれた場合、できるだけ回収しなければいけない。細かい粒は、磨いた銅板にくっつけて取る。後は、水銀が残っていそうな場所に硫黄粉をまき,掃きとっておく。家の部屋でしたらやはり蒸発して蒸気を吸い込んで体内に入るのを避けたいので、後者の一部でもされたらどうでしょうか?(以前の理科の本に知人が書いたものを引用しました。)

この記事へのトラックバック