映画「十字架」

 映画「十字架」を見た。いじめを扱ったものだが、いじめる側でもいじめられる側でもない、いわゆる傍観者を主人公にしている。いじめられた中2の生徒は自殺するのだが、その前の凄惨ないじめの場面には目を覆いたくなる。かつて、何人かのいじめた生徒いじめられた生徒に接し、決して十分とは言えないが対処したことはあるが、彼らのいじめがこれほどだったことはなかった。いや、知らないだけで目が届かないところでは映画と同じようなことが行われていたかも知れない。
 いじめを苦に首つり自殺をした男子生徒は遺書に、いじめた数人の子を呪うと書いた。同時に、傍観者だった男子生徒を親友とも書いた。また、恋心を持っていた女子生徒の名前も記した。この男子生徒と女子生徒が主人公。在学中も、高校を卒業して東京の大学へ進学してからも、それぞれに結婚して子どもを持ってからも、ことあるごとに自殺した生徒のことが思い出され、苦しむ。時々、自殺した生徒の家に行き位牌に手を合わせるのだが、そのたびにいやな思い出がよみがえる。
 呪ってやると書かれた生徒の中学卒業後のことは出てこない(それを思わせる場面はほんの少しだけ出てくる)。いじめが当時者間だけのことではなく、その周囲にいた者を巻き込むということがうまく描かれている。多くの人に見てもらいたい。評価は千差万別だろう。現場の教師、いじめ・いじめられの経験者、保護者などそれぞれの立場で評価が大きく違うのではないかと思う。私は、現代の問題を大胆に扱った良い映画だと思う。

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この記事へのコメント

現実主義者
2016年02月22日 02:53
この監督や原作者は嘘っぱちのゴリ押しがしたいだけですわ。

被害者や遺族ばかりが愚弄やら反感やら見殺し尽くしで終わらされて、加害者より遥かに底辺の人生にされてしまいな運命の世の中で何が「十字架」ですか…。

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