老人クラブ

 老人クラブの総会兼物故者追弔法要で会長として挨拶をした。その中で昨年度は亡くなった人がいなかったことを報告した。
 しかし、本当はひとりが亡くなっている。その人は施設に入っていて後見人がその人の全てをその施設に委託したので周囲が知らないうちに籍が抜けていた。その人は数年前にたびたびここに登場したGちゃんだ。今はもう本名を出してもいいだろう、銀子さんだ。母が銀ちゃんと読んでいたので私もそれにならってそうよんでいた。他の人は銀子さんと呼んでいた。
 銀ちゃんとは彼女が「わしは、おみゃーさんの襁褓(むつき)を換えたでよー」と言う間柄だ。生前は他人の悪口も堂々と言う人だった。老人クラブでも町内のことでも取り仕切ってもらえるはずだった。独居となり、体が弱くなったので後見人が施設に入れた。数回は見舞いに行ったが、里心がつくからと後見人に言われたので見舞いは遠慮していた。そして、新年早々の訃報だ。葬儀一切は済ませたあとだった。命日は12月28日と聞いた。
 こんなことをごくごく簡単に挨拶の中で話した。
 老人は増えるが老人クラブへの入会者は増えない。来年も、亡くなった人がいなかったと報告できるといいが。

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