励まし

 43歳になったという教え子が名古屋市の小学校で英語の指導助手をしている。新学習指導要領で5、6年生に英語が教科としてはいると自分の仕事はなくなるのではないか、としたら今からでも教員採用試験を受けた方がいいかもしれない。が、準備はできてないし、…。と迷っているという内容のメールが来た。英語の免許を持っている先生は小学校ではほとんどいないから、ことによったら採用されるかもしれない。されなくても非常勤講師としてこれからも教壇に立てるかもしれない。と励ました。それに返事が来た。娘が中学生になるので、中学校の教員になることも考えていると。やる気満々で頼もしい。そして最後に「私が先生からして頂いたように、子供を励ましてあげられる指導者になりたいです」と結んでいる。
 彼女はあるところで次のようなことを書いていた。中学生のとき、定期試験で彼女はひどい点を取った。英語が分からなくなっていた。答案を返すときに先生が「TKちゃんがこんな点を取るはずがない。なにか勘違いをしていたのだろう」と言って励まし、慰めてくれた、と。このことに私は記憶がない。しかし、がっくりしているときに言われたひとことで彼女はやる気になった。そして、大学の英文科を出て今の仕事に就いている。
 有頂天になっているときは何を言われても聞き入れることができるが、沈んでいるときのひとことはその後の人生を左右することもある。そんな大げさなことではないが私が言ったことで彼女が発憤して英語のさらなる勉強に挑戦したことをうれしく思う。彼女ならやさしいいい英語の先生になるだろう。教員採用試験に是非挑戦して合格してもらいたい。
 


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